お薬はサポートとして(私のチョコレート嚢胞の経験もふまえて)
色んな症状へ対処するために色んなお薬がありますが、それらお薬に全部頼りきりだと、根本的な問題を放置してしまうこともあります。
飲むことで症状が抑えられ、症状へ対処するので精一杯だったところに少し余裕が出て、他の事へ意識が向けられ、生活の質が向上し、心身ともに楽になっていくなら良いお薬の使い方だと思います。
ですが、お薬に丸投げというか、「これを飲んでるから何もしなくていい」「これで帳消しになるから」という気持ちでいる場合、本来不要になるお薬がずっと手放せなくなるかもしれません。
特にPMSやPMDDの場合、身体の症状や心の症状、その原因などが複雑に絡み合っていることも多いので、「これを飲めばあらゆる生理に関する症状に効きます」というような宣伝文句で販売しているものなどは、経験者の私などは、「うーん、一概には言えないのにな」と思ってしまいます。(効果が感じられたならそれはそれでOKです)
私は現在、子宮内膜症とチョコレート嚢胞(卵巣嚢腫)の治療の為に超低用量ピルを飲んでいます。
診断は数年前になりますが、PMSやPMDDについて学んでいる最中に嚢腫が発見されたので、ショックでした。
精神症状もあって、これから改善していこうとやる気になっていたところに水を差されたような気持ちになりました。
病院の先生と相談し、まだ手術するまでの大きさと痛みではないので、ピルを飲みつつ経過観察ということになりました。
先生には、チョコレート嚢胞がなくなることはないと言われていました。
それを受けて私は、
「とりあえず軽減してくれれば、もう少し楽に過ごせるかもしれない」
「消滅させる薬でないのなら、せめて自力でも出来ることをしよう」
「悪化させないような生活をしてみよう」
と思い、自力で色んな方法を試みました。
・身体へのアプローチ
・心(感情)の観察
・自分を大事にすること
・お仕事や家事、自分の時間のバランス
とにかく自分を知っていくことと、無理を削って、自分の心地よいを探ること、適度な運動などに意識して取り組みました。
そしてピルを飲みつつ定期検診を受けること数年、なんと、画像では嚢胞があったとはわからないくらいにきれいになっている、との嬉しい診断を受けました。
(先生も少し驚いていました)
今もピルは継続して服用していますが、その理由は、子宮筋腫もあるのと、開腹してみないと把握できない子宮内膜症(卵巣内以外の部分にも付着しているかもわからない内膜の増殖)を念のため抑えていくためです。
よくブルーベーリ斑等と呼ばれるあれです。
そして定期的に検診を受けることで、知らずに進行するのを防げます。
(私の卵巣嚢腫は、3ヶ月くらいでいつの間にかできてましたので)
ところで、ピルで精神症状が抑えられる、もしくはそれを期待して服用している方もいらっしゃると思うのですが、私の場合は、昔、精神症状の改善目的で処方してもらった時には、そうは感じられませんでした。
どんなお薬も、効果がある人も、感じられない人もいるんですよね。
だから、謳われている効能が自分には発揮されないと感じたら、別なアプローチにも選択の余地を与えてみて欲しいんです。
やはり
・自分を見つめる
・自分を大切にする
・自分や、自分に今起こっていることを知る
・整理したり手放す・行動に移す
地道ですが後戻りしにくい良い方法だと感じています。
上記の経験もあり、私はお薬はサポートと捉えています。
今回も読んで下さり、ありがとうございます。
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